《MUMEI》
雨の中で
突然の豪雨で髪も服もずぶ濡れになってしまった。

しばらく止みそうもない。私はどこか雨が凌げそうな場所はないか探すことにした。

「パラリラパラリ…いでよ、サスケ!」

私は使い魔のサスケを召還した。サスケに探させるためだ。

「サスケ、この辺に小屋がないか捜してラッシャイ!」

「御意」

サスケはやけに尻を強調した走り方で去っていった。

サスケが戻ってくるまで一休みだわね。

――――――――――――

…遅い。

もう2時間は経っている。サスケがここまで時間をかける筈がない。何か起きたに違いない。

「面倒ね…仕方ないか」

私はサスケの気を頼りに捜すことにした。

(続く)

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