《MUMEI》 珍しい組み合わせ「…珍しい組み合わせだな」 とりあえず、俺は感想を述べた。 「話があるの」 「というより、確認だ」 不機嫌オーラをまとったままで 『おはよう』と挨拶した志貴と 志貴の携帯を奪って『ぶち破る』発言をした頼は、中に入ってきた。 「どうしたんだ?」 (ただサボっただけじゃ、こんなに怒らないよな) 俺は、二人の前で無意識に正座していた。 「先に着替えてきて」 「栄養補給も終わらせろ」 「はぁ…」 「「早く!」」 「わ、わかったよ」 (なんなんだ、本当に) いろいろ文句は言いたかったが、俺は結局二人の迫力に負けて、言う通りにした。 志貴と頼は、既に制服で、朝食も食べてきたらしい。 「これでゆっくり話ができるわね」 数分後、身支度を整え、ゼリー飲料を飲み終えた俺を見て、志貴はここに来た目的を話し始めた。 (この組み合わせだから、何となく気付いてたけど…) それは、奈都に関する事だった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |