《MUMEI》

居間のテーブルに着いて、

4人で晩ご飯が始まった。





「ん〜〜〜♪」

「うるせぇな蜜‥つーかカチャカチャ音立てんな」

「え〜? しょうがないじゃん」

「お前なぁ、ちったぁ自覚しろよ」

「何を?」

「三門家の跡取としての自覚、あんのかよ」

「うーん‥‥‥よく分かんないけどさ、ボク──ランとケッコンするから♪」

「は‥?」

「ねーっ、ラン♪」

「‥‥‥そうなのか」

「ぃ‥ぃぃいえっ、ち‥違いますからっ」





断じて違いますからっ‥。





ていうか、

そ‥

そんな殺気立たなくても‥。

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