《MUMEI》

「──ランっ、ボクの分も♪」

「ぇ」





いつの間にか蜜君は、

山盛りのパエリアを綺麗に平らげてた。





「凄っ‥」





ぇ‥

ひょっとして鳳君より早い‥?





「ラン〜?」

「ぇ、ぁ‥ハイっ、スイマセン今デザート持って来ますっ」





冷蔵庫から、

プリンを3つ取り出した。





「ぉ‥お待たせしましたっ」

「わぁっ、プリンだプリンだ♪」

「‥う・る・せ・ぇ・っつってんだろチビ」

「チビじゃないってばぁ‥」

「あの──ケ‥ケンカは‥」

「──蘭」

「ぇ」

「‥お前、自分の分は」

「ぇ、私は──」

「じゃあ、ボクの半分あげる♪」

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