《MUMEI》

誕生日──‥

先生覚えてくれてたんだ。





「どないしたん?」

「ぁ、ぃぇ──」





目を、

合わせられない。





恥ずかしいとか、

そういう事だけじゃなくて、

何だか──‥。





「碧依──すっかり大人になったな──」

「──ぇ」

「1年の時もほんまに可愛えて思たけど──今はもっと──何やろ、磨きがかかったていうか」

「ぇ、あの‥‥‥」





磨き‥?





「ぁ──いきなり何言うてんのやろな、俺──‥」

「ありがとうございます」

「?」

「──嬉しいです、凄く──」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫