《MUMEI》
素晴らしき世改
   「…………」






   結構集中した。

あ 今何時かな……

時計付けるの忘れてた
じ…時間くらい

ええい
聞く!聞いてやれ。


なづきは振り返る

  「 うわ 綺麗 」

思わず言葉に出してしまう。
なづきの目に入ったのは、ドス黒い塊なんかではなく木陰の光のような柔肌の女体のトルソだった。


下腹部に中身がはみ出していることを除いては


純粋に芸術としての美しさが存在していた。

そして
純粋に芸術に向き合う人間の横顔を見た。

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