《MUMEI》

水無月「お呼びですか?」 「お爺様」
 
老人「茜、すまないが、ま た、お前に、苦労をかけ る事になる……」
 
水無月「かまいません」
 
老人「雅治の、覚悟を、見 届けてやってくれんか」 
水無月「…はい…」
 
老人「頼んだぞ…」
 
水無月「はい、お爺様」
 
 
雅治「女は、足手まといな んだがな…」
 
老人「そうも、いかんのじ ゃ、雅治よ…」
 「お主を信用してない輩 もおる…」
 「茜の助けが必要になる じゃろ」
 
雅治「必要ない!」
 「俺は、自分のやり方で やる……」
 
水無月「女は、足手まとい ですか?」
 
不機嫌そうな顔をする水無月
 
雅治「…弱点連れて歩くバ カは、居ないだろう」
 
老人「…優しいのう…雅治 は……母の血かな…」
 
 「茜には、茜の仕事があ るのじゃ、……死しても 、お前を怨みはせん…」 
水無月「余計な心配は、無 用です…」
 
雅治「……」
 「…母を、知っているの か?」
 
老人「よく、しっておる… 全てが終わったら、話し て聞かせよう」
 
水無月「……」
 
老人「今は、…」
 
雅治「まぁいい……」
 
老人「……」
 
雅治「先ずは、悪魔の薬の 処分だな」
 
水無月「ノートには、肝心 な部分が切り取られてい ました……」
 
雅治「ノートは何処へ?」 
水無月「お爺様の所へ、送 りました」
 
老人「すでに、処分してあ る……雅治、残りのペー ジを処分するのじゃ」
 
雅治「持って来いとは、言 わないのか?」
 
老人「お前が処分すれば良 い…茜の見てる前で、処 分すれば、わしは、信用 しよう…」
 
雅治「……」
 
老人「茜を、連れて行って くれるな」
 
雅治「……仕方ない…」
 「ただし、…俺の指示に 従ってもらう…」
 「どんなに、理不尽でも だ!……」
 「出来るか?」
 
水無月「わかりました…」 
老人「奴らの手に、渡る事 無きよう…頼んだぞ」
 
俺はうなづいた…
 
老人「鹿島…残ってくれ… お前に話がある」
 
公安部分「はい」
 
水無月「行きましょう」
 
水無月に促され、席を立った…

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