《MUMEI》
雪の降るまち
しゃらん、しゃらん。

ふわふわした雪が、私の頬に触れては溶ける。

肩に積もった雪は、溶けずに、私から温度を奪っていく。

寒い、寒いよ。

あなたがいないと、こんなにも

「寒いよ………」

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