《MUMEI》
悪魔の薬
雅治「真樹達は、どうしている?」
 
水無月「心配いりません… お会いになりますか?」 
雅治「あぁ……」
 
水無月「では、明日にでも、ご案内致します」
 
雅治「…わかった…」
 
水無月「今日は、どうなさ いますか?」
 「宿を取るなら、手配致 します」
 
雅治「…あっ…俺…手ぶら だ…」
 
水無月「ご心配なく、全て 、こちらで用立てますか ら」
 
水無月が笑った
 
水無月「なんなりと、申し 付けて、下さい」
 
雅治「……寝る所と、食い 物だ…」
 「明日、横浜に行く」
 
水無月「かしこまりました 」
 
雅治「…その、話し方…」 「普通に、話せないか? 」
 
水無月「…わかりました… これで、いい?」
 
雅治「……まぁ、いい…」 
 
 
水無月の案内で、宿に
 
一流ホテルのセミスイートだった
 
雅治「……」
 
水無月「お気に召しません か?」
 
雅治「いや……」
 
…呆れただけだよ…
 
水無月「ゆっくりなさって て下さい」
 「食事を、運ばせます」 
雅治「あぁ…」
 
俺はニュースを見てた
 
テロの話題で持ちきりだった…
 
首脳会議、が狙われると
 
特番までやってる…
 
水無月「支度が整いました 」
 
俺は、水無月と、食事をした…
 
会話につまる…
 
雅治「あの、爺さんは?」 「お前の祖父か?」
 
水無月「えぇ、そうよ」
 
雅治「保守派のドンか?」 
水無月「そうなるわね…」 
雅治「聞きにくい、事なん だが…」
 
水無月「何?…」
 
雅治「両親は?」
 
水無月「母は、植物人間に なってるわ……」
 「…父は……久保田と一 緒に居るでしょう…」
 
雅治「!……父親と、戦う つもりか?」
 
水無月「その、つもりよ… 」
 
雅治「……」
 
 
会話も、ろくにせず、別々の部屋で寝た
 
今は、悪魔の薬を絶滅させる…それが、一番の目的だ…
 
水無月も、目的は同じはず、今は、信用しても、いいだろう…
 
今は……

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