《MUMEI》 何やエラい笑うてたなぁ、あいつ──。 「よっ♪」 「!? おま‥何で脅かすねん‥」 「いや──ただ挨拶がてらさ、気になる事もあったし」 涼は人目があらへん事を確認してから、耳打ちしてきた。 「((──で、渡せたか?))」 「((っと‥‥‥まだやねん))」 「((いつ渡すんだ?))」 「((昼休みに渡そうかなぁて‥))」 「──何をこそこそ話している‥?」 「っ!?」 萱島や‥。 「き‥聞いとったん‥?」 「咎めに来た訳では無い。‥ただ、通り掛かっただけだ」 前へ |次へ |
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