《MUMEI》 剣と鞘〜master〜光がゆっくりと消え、中からは京子が 大きな剣を担いだ、京子が現れた。 「な…なにものだ」 震える声で一文字が問いかけた。 「とっくにご存じなんだろ?」 ニヤリと京子が笑う。そして剣を一文字に向けた。 「私は…異常な性欲で目覚めた、肉欲の戦士…桃白白だ―――!」 「間違えた。」 「私は…昔の彼氏に出会い、あわよくばよりを戻そうと企む、欲望の戦士…京子だ―――!」 京子の周りに金色のオーラが漂う。まるでサイヤ人みたいだ。 「さぁ、覚悟しなさい。一文字。お前にハもう、生きノコるスベはのこサレテいナい…………っ!」 なにやら京子の様子がおかしい。目はギョロッとひん剥かれ、牙まで生えていた。 なんか背中から黒い羽が生えていた。一言でいうと悪魔と呼ぶべき姿だった。 「ころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころすころす」 壊れたダンシングフラワーのように京子は繰り返していた。 「ばけ…もの………」 一文字はチビっていた。 (続く) 前へ |次へ |
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