《MUMEI》
魔法のキス
《さあ、帰るぞ!》


『へ?モモンガくん
何をしたの?』


《あそこにある書類
全てを白紙にしてや
ったから、もう悪さ
は出来ないだろう》


『僕は借金を払わな
くて良くなったの?』


《払うべき分のお金
はとうに払い終えて
いたぞ。お前、騙さ
れていたんだよ》


『へ?嘘!そんな』


《バカモノ!うっか
りにも程があるぞ》


…ああっモモンガに
お説教される僕って
惨め…


街外れの大木の横を
通り掛かった時…


《ラルムよ、約束だ
私を魔王宮殿に飛ば
して欲しい》

モモンガが僕の肩に
乗って耳に囁いた。


『え?…でも、僕は
風を呼べないよ』

そう言いながら僕は
肩に乗ったモモンガ
に顔を向けた。


ブチュッ!
『……!?!!』

…はい?
モ、モモンガにキス
されてしまった!


《今、私の魔力を微
量だが、送り込んだ
少しは助けになるだ
ろう…》

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫