《MUMEI》
魔王戻りて
『闇の女帝〜魔女メ
イファが封じられた
らしいぞ!』

『魔王様の体を操っ
て魔界を乗っ取ろう
としていたらしいぞ
!』

『魔王様やカイル王
子様が力を合わせて
退治したらしい…』


街で聞こえる噂話。
あれから3日過ぎた

…僕の胸の噛み傷は
随分と薄くなった。
早く帰って来ないと
消えてしまうよ?

『モモンガのバカモ
ノ〜!』

ブツブツ呟きながら
村外れの大木の横を
通り過ぎようとした
時…

バサバサ…ドシン!
『ウギャー!』
重いモノが上から落
ちて来た。


『イテテッ、すまぬ
な、木の上で待って
る内に寝てしまって
いた。』

頭を掻きながら僕を
見詰める漆黒の瞳。

…ドキン…ドキン…

流れるような黒髪に
整い過ぎた美しい顔
立ち…

…ドキン…ドキン…

その姿に不似合いな
言葉使い…


『もしかして…モモ
ンガ君?…ん?てか
…ギャッーー!!』

胸が…捲り挙げられ
てんですけど!


『ん!間に合ったな
まだ消えておらぬ!』

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