《MUMEI》

「構へんて、おおきにな──来てくれて」





ぁ‥

それより謝らな‥。





「朝はごめんな、オレ──」

「大丈夫ですから♪」

「───────」





やつぱ碧依──

変わったな‥。





「ぁ‥そや‥。ほんでな‥?」

「?」

「お前に‥渡したいもんがあんねん」

「ぇ‥?」

「──ちょっと待ってな──」





‥いざ渡すとなると‥

なかなかスッと出来ひんもんやな‥。





「──碧依」

「は‥‥‥はい?」

「──誕生日──おめでとうさん」

「‥ぇ──」





差し出した小箱に、

碧依の目が釘付けになった。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫