《MUMEI》

「ょ‥‥‥よしっ」





これで何とか‥。





「‥‥‥母‥さん‥?」

「ぇ」

「‥蘭か‥」





鳳君、

目が覚めたみたい。





「──‥お前‥何でいんだ‥?」

「ぃ‥いえ、あの‥スイマセンっ、お邪魔してますっ」

「‥何でいんだって訊いてんだけど」

「ぁ‥‥‥ぁ‥えとっ、看病をですねっ」

「‥看病‥‥‥?」

「熱──あるから‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「鳳君‥?」

「‥‥‥‥あんがとな」





呟いて、

鳳君は壁の方を向いた。





「‥お前‥」

「?」

「──母さんに似てる」

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