《MUMEI》

「──ラン、何作るの?」

「鳳君お腹空いたみたいだから、何か──」

「じゃあ雑炊がいいよ♪」

「雑炊?」

「風邪引いた時ね、ママが作ってくれたの♪」

「──そっか──」





それなら、

やってみるっきゃない。





「‥よしっ‥」





鳳君の為に一肌脱ぎますか──。





「ボクもお手伝いしよっか?」





蜜君が椅子を引っ張って来て、

隣りに座った。





「作り方、ボク知ってるよ♪」

「ぇ、ほんと?」

「うん♪ だから手伝ってあげるねっ」





蜜君は椅子から飛び降りて、

材料を捜し始めた。

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