《MUMEI》
名前決定
“しずく‥?”





座敷童は、

クッキーのお皿に手を伸ばしながら訊き返してきた。





“何故しずくなのだ?”

「雨の日に落ちて来たから」

“む‥いくら天井裏から落ちて来たからと言って‥私は雨漏りの水滴とは違うぞ”

「別の名前、考えようか?」

“──構わん”

「ぇ」

“なかなか良い名だ。──気に入ったぞ”

「ほんとっ?」

“私は嘘はつかん”

「じゃあこれからは、『しずく』って呼ぶねっ」

“──ではそろそろ‥お前の名も聞かせてもらおうか”

「ぇ、──ぁ‥ごめん。僕は光」

“ひかる‥?”

「うん、光って書いてひかるだよ」

“そうか──では光、暫くやっかいになるぞ”

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