《MUMEI》 ◇──碧い、 空みたいな。 先生が私にくれたのは、 そんな色の石がはめ込まれた指輪だった。 「───────」 ──綺麗。 眩しい位に、 キラキラ光って。 「──あの‥」 「ん‥?」 「私──」 次の言葉を言う為に、 大きく、 息を吸い込む。 「──眞野っちと結婚したいです」 こんな所で、 言っちゃいけない事だって分かっていたけど。 どうしても、 自分から言いたかった。 待つばかりじゃ、 幸せは掴めないような気がして。 前へ |次へ |
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