《MUMEI》 翌朝、水無月を連れ、横浜に向かった 新横浜で、新幹線を降りた俺達は、タクシーで、港北区に移動 小さな倉庫に着いた 暗証番号で、鍵を開ける 中には、 エスティマが 美樹と一緒に、真樹を連れ出した時の車だ 隠し扉を開け、中にある金庫を開けた 必要な物が揃ってる 水無月「準備いいのね…」 雅治「敵が敵だけにね…」 俺は、パソコンをエスティマに繋ぎ、備品を運び込んだ 水無月「お爺様から、預か って来た物があります」 水無月が、俺に手渡した 雅治「…財布?…」 水無月「中身を確認して、 暗記しておいて下さいね」 革製の財布の中に、現金とカード、免許証が入っていた 雅治「な、なんだ、これ… 」 免許証の写真は、間違いなく、俺なんだが… 柴咲雅治… 現住所は、六本木ヒルズ… 水無月「私も、柴咲で行動 します」 雅治「……」 どう見ても…本物に見える… 水無月「…本物よ、」 雅治「…」 どんな、権力なんだよ… 戸籍まで、自由に出来るか?…… 水無月「わたくしと、夫婦 になっています、」 「カードの暗証番号は… 」 こいつも、さらっと説明してるが…… …頭が痛くなってきた… カード…ダイナースのブラック…… インチキ戸籍で取れるカードじゃないぜ…… 水無月「…それと、この携 帯を使って下さい」 見たことない…携帯… 生体認証付き… 水無月の説明が、続いていた… きりの良い所で 雅治「水無月、わかった、 もう、いいよ」 水無月「雅治様、水無月と 呼ばれては、困ります」 雅治「わかった…じゃあ、 あかね、でいいか?…」 水無月「はい、雅治様」 雅治「茜、…様は、要らな いよ… 呼び捨てでいい …」 茜「はい、…雅治…」 雅治「…」 確かに、このほうが、都合がいいな、 一通りの準備を終え、 車を出した 雅治「茜…、真樹達は、何 処にいる?」 先ずは、真樹と大介の安否だ 茜「ご案内します、」 前へ |次へ |
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