《MUMEI》

茜「…そう…」
 
茜が目を逸らした
 
雅治「……」
 
ダメか…茜の心の奥は、見えない…
思考すら、理解出来ないのでは、仲間としては、…
 
茜「私はね…」
 
茜が俺を見た、
目に、力、がある
 
茜「悪魔の薬を根絶やしに して、 父と、久保田を 討たなくちゃならないの ……」
 
雅治「…」
 
茜「目的は、貴方と同じは ず…信じてもらえない? 」
 
雅治「……」
 
茜「…美樹さん、だったら 、連れて行けた?」
 
雅治「あいつは、わかりや すい女だったし、なかな か忠実だったからな」
 
茜「…なら、私も、貴方に 忠実になります…」
 
雅治「……」
 
茜「悪魔の薬、根絶、」
 「お爺様達の、立場の安 定化」
 「その2つを、成し遂げ て頂けるなら、……」
 
 「雅治様に…一緒、忠実 を近います…」
 
雅治「……」
 
普通に、考えれば、嘘っぽい……
 
言葉なんて、何とでも、言える……
 
茜が言うと…何故か、嘘っぽく、聞こえない…
……しかし……
 
茜「…私には、雅治様の力 が必要なんです…」
 「……」
 「父と、久保田を討つの には……私の力だけじゃ …」
 
雅治「薬は、見つけだし次 第、誰の手にも渡らぬよ う、処分する…」
 「いいな…」
 
茜「はい」
 
雅治「…」
 
目的も、利害も一致している…
今は、これでいい…
 
茜「連れて言って、頂けま すか?」
 
雅治「久保田を、討てるか は、わからん……強敵だ からな……」
 「足手まといに、なるな よ」
 
茜「はい」
 
茜のうれしそうな顔…
初めて見た…
 
こんな顔見たら、騙される男、いっぱい、いるだろうなぁ…
 
 

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