《MUMEI》

「今思たら──」

「?」

「俺もお前位の時はまだ──こないには喋られんかったなぁ」

「そうなんですか‥?」

「そやねん。今やから『煩い』てあいつに言われるけどな──」

「萱島先生にですか?」

「ぁぁ──どっちかて言うたら‥あいつの方が前は喋っとった気ぃするなぁ」

「萱島先生──ですか?」

「あいつな、学級委員やってたんよ──」

「──学級委員‥?」





萱島先生にピッタリかも‥。





「ほんでな、あいつ──オレらによう色々言うてきたりしてな」

「色々──?」

「もっと真面目に掃除やれとか──」





その台詞に、

思わず笑った。





「萱島先生らしいですね」

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