《MUMEI》 後悔「はい、はい…すみませんでした」 志貴からの文句を 俺は、いつの間にか正座して聞いていた。 《じゃあね、また明日!》 「はい、よろしくお願い致します」 ピッ 「甘かった…」 高山一族の分は、とりあえず志貴に… なんて思った俺が、甘かった。 志貴は 高山一族大人組から海産物を買うように頼まれただけでなく バイト先である龍平さんの店の分の土産と いつの間にか仲良くなった、あの 『シューズクラブ』がある商店街の土産と 松本と、石川と、希先輩の土産を買う予定だったと言う。 (そこに更に厳・頼・祐・柊の四人だもんな) それは、怒りなくもなる。 しかも、『祐也に言われたから、よろしく』と言った厳と祐に対し 頼は『仕方ないから志貴で我慢してやるよ。せいぜいいい物買ってこいよ』 柊は『ほ、本当は祐也が良かったけど、祐也が、祐也が志貴を信頼してるみたいだし…は!? まさか俺より!? … くっ… …と、とりあえず、…何でもいいからよろ…し、く〜!何か悔しいけど!』 と、… (何か、本当に悪い事したな) それでも、ちゃんと土産は志貴が買ってくれるらしい。 前へ |次へ |
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