《MUMEI》
修学旅行へ出発
「で? 忍さんとくるみからは何を頼まれたの? それともお任せ?」

「ストラップを頼まれました」

「そう」

「はい、そうです」


(目が笑ってない)


未だに不機嫌な志貴に、俺も昨夜に引き続き、敬語だった。


「そろそろバスに乗るぞ」


真司は俺達の様子に触れずに普通に話しかけた。


すぐに動いたのは瀬川と渡辺で


二人は並んで座った。


そして、俺達残りの五人は、一番後ろの横一列の席に座る。


「俺窓側!」


はしゃぐ守は左端に座った。


「この空気の中、よくはしゃげるな」


真司は呆れながら、守の隣に座った。


「志貴は景色見たい?」

「別にどっちでも…」


拓磨は志貴が座ってから自分も隣に座ろうと考えている様子だった。


(とりあえず、先に座っとくか)


俺は真司の隣に


丁度真ん中にあたる席に座った。


「じゃあ、私ここ」

「え…」


志貴が座ったのは、俺の隣だった。


「こうなったら、できるだけ祐也の隣にいて、あの二人に見せつけてやるの!」


そう言って、志貴はいつものように笑い


バス内で撮った写メを早速頼と柊に送りつけていた。

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