《MUMEI》

朝ご飯作って、

お弁当作って──‥






「〜〜〜〜〜〜‥」





もうクタクタ‥。





「‥おい、遅れんぞ」





鳳君が、

私を引きずって学校に連れてく。





「ぃ‥痛いデス鳳サマ‥」

「‥‥‥ぁーもー‥しょうがねぇなっ」

「!?」






ぉ‥

おんぶ‥!?





「‥これなら文句ねぇだろ」

「ぇぇ‥」





鳳君‥、

みんな見てるから‥。





「──ほら、あの子──両親が蒸発したっていう‥」

「──あの大富豪も廃れたものだねぇ」

「今は長男が仕切ってるらしいわよ?」






‥ぇ‥。

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