《MUMEI》

「オレは向こうで仕事するんかなぁて思っとったんやけど──あいつ、こっち戻って来てな。ほんで──ここで涼と会うたらしいねん」

「いいですね──」

「?」

「3人揃って同じ学校で先生やって──」

「不思議やよなぁ、確かに」

「──ぁ」

「どないしたん‥?」

「そろそろ昼休み終わっちゃいますね‥」

「ぁぁ‥ほんまや──。次授業何や?」

「次は‥えっと‥歴史です」

「そか、ほしたらあいつの授業やな」

「──眞野っち、あの──」

「?」

「ありがとうございましたっ、ほんとに──」

「お互い様やて」

「───────」

「ほな、授業頑張りや?」

「──はい」

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