《MUMEI》 明日の嵐「で・・何処に泊まってるの?」 彩詩が当然の疑問を口にする 「えっと・・・・」 旅館の名を思い出そうとするが・・・ 「覚えてない・・・や。」 え〜っと・・考え込む。 「何か特徴とかは?」 苦笑しながら質問を変える彩詩。 「・・・ご飯の量がすっごく多くて・・店主さんが、40歳くらいのおじさんで、」 とりあえず覚えている事を羅列していく。 「・・・・宿の名前の一文字くらいは?」 苦笑を濃くしながら、質問する。 「え・・・と・・華・・って字があったと思います。」 「玉華?」 「そこです!!」 彩詩の言葉に素早く頷く。 「そうなんだ。ご飯の量がすっごく多い・・確かに、あの量は驚くよなぁ〜」 くすくすと笑いながら騎士団の敷地を歩いていく。 「有名なんですかあの宿?」 「ん〜・・昔、よくご飯食べに行ったんだよ。」 話しながら歩くと、門が見えてくる。 「さて、何処まで送ればいいかな?」 門の外に出ると彩詩が質問してきた。 「えっと・・とりあえず、教会の前くらいまで・・・ってうわ!!」 狩月の前に複数のウィンドウが展開する。 「テレパス 狩月〜何処にいる?レベル上げ手伝うぞ〜」 「テレパス 狩っちゃん〜〜こんにちは!どう、レベル上がった?」 「テレパス ボンカーだぞ〜暇ならレベル上げ行かない?」 ・・・・・・・・・・・・・・・などなど 「なななな・・何でこんなにまとめて・・」 驚きながら眼を通していく。 「あ、説明してなかったっけ?騎士団の敷地内は結界で覆われてるからテレパスとか遮断されるんだよ。」 「・・返事してなかったから、怒ってるみたい・・どうしよう・・」 展開したウィンドウとにらめっこしている狩月。その様子を見ていた彩詩は、何かを思いついたように、ポンっと手を打つ。 「狩月〜一つ提案があるんだけど。」 ウィンドウから眼を離し、彩詩の方を向く狩月。 「明日もここに来ない?友達とかと一緒に。」 前へ |次へ |
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