《MUMEI》

茜「ねぇ…話しそびれてたんだけど…」
 
雅治「ん?」
 
茜「お兄様のお金の件…」 
雅治「あぁ…貴子だろ…」 
茜「知ってたの?」
 
雅治「調べれば、直ぐわか る…」
 「貴子が、横取りした事 ぐらいわな…」
 
茜「…お兄様が、何をする 、資金だったかは?」
 
雅治「…わからん…」
 
茜「…企業を買収する為の 資金だったのよ…」
 
雅治「買収?」
 
茜「そう、……私達と、手 を組…、」
 
雅治「接触してたのか?」 「佳祐と…」
 
茜「えぇ…何度か、お会い してます…」
 
雅治「久保田もか?…」
 
茜「…えぇ……」
 
雅治「…そうか…」
 
…久保田に、消された…
疑惑が、強くなるな…
 
 
茜「私の、不手際です…」 
雅治「今は、その、話は、 いい…先を続けてくれ」 
茜「……はい…」
 
兄、佳祐は、アメリカの企業を買収しようとしてた
 
今、久保田が根を張る、
投資会社だ…
 
敵対的投資を繰り返し、日本に、傘下を拡げてる、… 
先手を打ち、俺が、戦うときに、邪魔にならないようにと……
 
茜「私の責任です…」
 「父と、久保田に…」
 「…言い訳ですね…」
 
茜が唇を噛んだ…
 
雅治「兄、……佳祐は、起 業家だ……その方が、儲 かるとふんだのだろう… 、志し、半ばで倒れたの は、…お前の責任ではな い……」
 
茜「……」
 
死を、知ったとき…人は、変わるのかな?…
 
佳祐……
 
 
茜「…雨…止まないね…」 
雅治「梅雨明けまで、もう すぐさ…」
 
茜が話題を変えた…
 
俺は、どんな顔をしてたのか?
 
気を使わせたかな…
 
雅治「優しいな、…茜…」 
茜「…」
 
茜を引き寄せ、キスをした 
肩を抱き、顎を上げさせ、唇を…
 
舌を入れると、茜も、舌を…
 
昨日とは違う反応だ
 
茜「ん……ダメ…お風呂…入ってない……から…」
 
茜の胸をもみ、ジーンズの上から、尻の谷間に手を伸ばした
 
指先は、茜の女の穴辺りに…
 
雅治「茜が欲しい…」
 
茜「…昨日、2回も…」
 「あっ…」
 
茜がよろけて、転びそうになった
 
そのとき、アルバムが落ちた……
 
茜「もう、やらしいんだか ら…」
 
アルバムを、拾う、茜
 
茜「ねぇ、この写真の人… 」
 
雅治「鎌倉にあったんだ… 母の写真だ」
 「幼い頃、何度かしか… 合ったこと、ないけどね 」
 
茜「!!!」
 
雅治「……」
 
茜「お母様って……」

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