《MUMEI》
吹きこぼれ
“光、それは何だ? 蕎麦か?”

「パスタだよ」

“ぱすた? それも麺類か?”

「うん。ぁ──そうだ。ソースは何がいい?」

“そーす? ‥そーす‥”

「──この中から選んでいいよ」





パスタソースのパッケージをいくつか出して見せると、





“‥‥‥読めん”





しずくは文字を睨みながら、

そう呟いた。





“何と書いてあるのだ?”

「これはミートソースで、こっちはキノコの──」

“ふむ、ではこっちがいいな”

「分かった」

“それを──ぱすたの上にかけるのだな?”

「うん。ぁ‥お皿出しとかなきゃ」





食器棚から、

お皿を二枚取り出す。





“ひ‥光っ、何やら、ぉ‥お湯が溢れて来たぞっ”

「ぇ‥、あ‥! ごめんっ」

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