《MUMEI》

‥何言っても効果なし。





鳳君は私を引っ張って──

どんどん学校から遠ざかってく。





「──お前」

「ぇ」

「‥真面目なのな、意外と」

「何で‥ですか?」

「──サボるのヤバいとか」

「だ‥だってそれは‥」

「──フ‥」

「な‥何で笑‥」

「──お前、やっぱ面白ぇわ」

「ハイ‥?」





ていうか鳳君──

こんなに笑うキャラだったっけ‥。





鳳君のこんな笑顔──

初めて見た。





可愛い──。





「‥見んなよ」

「──い‥今のっ」

「‥?」

「今の、もっかいやって下さいっ」

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