《MUMEI》 ジロリ… 如月は、僕を睨みな がら〜しきりと頬を 気にしている。 悪かったね… 僕の唇、そんなに 汚いのかい? しまいには、鏡で チェックしてるよ。 ナルシーかっての! 『出て来ない?』 如月が呟いた。 『は?』 なんじゃ?… なんか訳わかんない けど関わらない方が 良さそう… 『じゃ、失礼します』 軽く微笑んで足早に 去ろうとした。 『ちょっと待て!』 急に手を握って来た 『え?何を…』 奴は僕の手を頬へと 押し付けた。 な、なんだ?コイツ あぶね〜奴か? 前へ |次へ |
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