《MUMEI》 怖くない「ぁ‥あのね?」 “‥何だ?” 「──僕──怖くなんかないよ?」 “‥何‥?” 「僕はしずくの事、怖くないから」 “変わっておるな、お前──” 「そうかな──」 “うむ。お前は変わっておる” 「───────」 そうかな──。 僕は、 しずくが怖くない妖怪だから、 そう思っているだけなんだけど──。 “──光” 「?」 “お代わり──しても良いか?” 「うん。ちょっと待ってね、今持って来てあげる」 “すまんな──何せ数十年振りの食事なものだから” 「数十年‥」 しずくは寝ていたって言っていた。 けど── 本当はどうなんだろう。 前へ |次へ |
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