《MUMEI》

朝早く、茜の、シルバーのムルシエラゴで繰り出した 
 
俺達は新潟にある、茜が産まれた家に向かった
 
俺は、悠長に、あくびをした
 
茜「…寝不足?」
 
雅治「あまり、眠れなかっ たからな」
 
茜「緊張してるの、胡散臭 い、家柄だから」
 
雅治「いや、お前を抱きた くて、我慢してたから、 寝れなかっただけだ」
 
茜「……」
 
雅治「俺とセックスしてみ て、嫌だったか?」
 
茜「…嫌とかじゃなくて… 」
 
雅治「俺は、また、お前と ヤリたい、本心だ 」
 「また、しような」
 
茜「…そんなに、したいの ?」
 
雅治「したい」
 
茜「娼婦でも、買ったら」 
雅治「お前と、やりたいん だよ、」
 
茜「…」
 
呆れたかな?
 
まぁ、いいや、…
しかし、力、あるな、この車…
 
 
あっという間に、新潟に着いた
 
新幹線とかわらない…いやドアtoドアなら、早い位だ 
 
市内から、少し離れた場所に、長い塀が続いた
 
寺か神社か…
 
立派な門をくぐる
 
スゲー家だな…
 
門から、屋敷まで、かなりの距離があった…
 
お出迎えのイカツイ兄ちゃん達が出て来た
 
「茜様、お帰りなさいませ 」
 
茜「ただいま、お姉様は? 」
 
「楓様は、奥の間で、お待 ちです」
 
俺は、茜と伴に、座敷へ
 
……旅館か…ここは…
 
茜「只今、戻りました」
 
楓「おかえり、そちらは」 
雅治「ご挨拶が遅れました 、雅治と言います」
 
楓「話は、聞いてます、」 「柴崎の名の、旦那です ね」
 
なんとも、高飛車な、雰囲気だ…貴子と、かわらないな…
 
楓「で、急用とは、何事な のですか」
 
茜「母の部屋で、調べたい 事があります」
 
楓「……」
 
茜「話は、後程、ゆっくり と…早速…」
 
楓「お待ちなさい!」
 
 「茜、いつまで、争いを 続ける気ですか?」
 
茜「終わるまでです」
 
楓「水無月家を、滅ぼすつ もりですか?」
 
茜「今のままなら、滅びる でしょう…」
 
楓「これ以上の勝手は、許 しません!」
 
茜「……」
 
にらみ合いになった
 
楓「そこの、飾りの旦那を 連れ、帰りなさい」
 
茜「お断りします」
 
楓「私の言葉が聞こえない のですか?」
 
茜「聞こえております」
 
楓「しかたありませんね… 」
 
ふすまが開き、イカツイ兄ちゃん達のお出ましだった

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