《MUMEI》

ガチャリッ!!



突然指にかかる抵抗が軽くなり、銃の遊底は戻らなかった。



ホールドオープン……弾切れだ。



最後の男は、雪崩の様に階段を転げ落ちる出来立ての死体の巻き込まれ、一番下まで落ちていった。



男はしこたま後頭部を打ちつけ苦悶の表情でのたうち回っていた。




その男は…





…萩原だった…。

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