《MUMEI》
悪天候
“何だか今日は天気がかんばしくないな‥。雷神がお怒りか──”





しずくは椅子の上で膝を抱えて、

小さく溜め息をついた。





“──光、お前は雷が恐ろしくないのか?”

「小さい頃は苦手だったけど──今は平気だよ」

“そうか──‥光は強いな”

「ぇ?」

“私にも雷にも動じんとは”

「あの──」

“ん‥?”

「しずく──寂しかった?」

“な‥いきなり何を言うのだ”

「僕だったら寂しいから」

“私はただ‥暗い天井裏が嫌だったというだけだ。それに元々──私のような妖は人とは関わらんしな”

「どうして?」

“──だから‥”





しずくは、

溜め息混じりに言った。





 ・
“妖だからだ”

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