《MUMEI》

『あ、はい…しかし
…』

チラリとケインに目
を向けて、この男と
二人きりにしては危
険ではないのか?と
言う顔をした。


『ああ、ラント修道
師大丈夫ですよ、こ
う見えて無闇に命を
奪う事をしない男で
すから』


『あ、はい解りまし
た、失礼します。』

ラント修道師が出て
行った。


『さてケイン〜本題
に入ろう。

今日、盗賊が入った
そうだね?奴等の狙
いは〜宝とジェルマ
だったと…』


『地獄耳だな、じー
さん。』


『ふむ…でジェルマ
は顔を見られたのか
な?』


『何故?それを聞く
顔を見られるとマズ
イのか?

そう言えば〜黒ずく
めの男も、顔を見た
途端始末するとか言
ってたしな?』

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