《MUMEI》

『ケイン〜これより
後、騒ぎが起こる。
それに紛れてジェル
マを連れて逃げるの
だ。

裏に馬と僅かな食料
を用意してある、使
うが良い。』


『おい、ジジィ〜オ
レはまだ返事してね
ぇぜ?その説明でオ
レが〜言う事を聞く
とでも思ってるのか
?』


『思ってる』
にこりと笑い答える
大修道師長。


『チッ…』
本当に食えないじー
さんだな…

しかし、このまま此
処にジェルマを置い
て置けないしな…


あーもうクソッ!
『分かったよ。但し
アンタ等の国のため
なんかじゃない、ジ
ェルマの為だからな
…』


『ホッホッ…理由な
ど何でも良いのじゃ


そうと決まれば急げ
〜ケイン。お前の服
と愛剣を帰そう、あ
とこれは金貨だ、旅
には必要だろう?受
け取りなさい。』

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