《MUMEI》

「‥何だ、まだ2人して食ってなかったのかよ」

「お兄様っ♪」





抱き付こうとした苺ちゃんを、





「‥触んな」





ひょいっと躱した鳳君。





「‥ったく油断なんねぇ女だ‥」

「何でよけるのよお兄様ぁ‥」

「いい加減その呼び方止めろ」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「‥蘭」

「ぇ、な‥何‥デスか‥?」

「食えよ」

「分かってます‥けど‥」





この状況で食べろと言われましても‥。





「‥いらねぇなら俺が食うぞ」

「ぇ"‥」





マジですか‥?





「‥食えんだろ、さっさと食っちまえよ」

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