《MUMEI》

「──すいません──」

「何言うとん、お互い様やろ?」

「───────」

「どないしたん?」

「ぃぇ──」

「あんな? オレは迷惑やとか、そないな事全然思てへん」





思うはずないやん。





「──ほら、着いたで」

「ぁ‥はい。──ありがとうございました」

「構へんて、ほな──また明日な」





明日もまた──

あいつ走るんやろか。





特訓──

するんやろか。





たぶん──

そやな。





あいつの事や。





きっと明日も走るやろな。





──そや。





オレも──

一緒に走ったろかな。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫