《MUMEI》 「俺等、ついさっき誓ったよなぁ? “一緒に強くなろう”って。 今更そのことに後悔してんのか!? それともそんなに俺のこと気に入らねぇのかよっ!!」 颯ちゃんは真夜中にも関わらす、怒りに任せて大声で凪谷賢史に怒鳴った。 「ちゃ、ちゃう!!」 彼は突然だったからビックリしたのだろうか? 「そないなこと思ってへん!!」 慌てて颯ちゃんに答えた。 「じゃあ、何が悲しくてそんな顔してるんだよ?」 「そうだよ。 さっきからずっとそんな表情してるよ?」 俺も颯ちゃんに同意した。 だって気になって仕方ないんだ。 誓いを交わした後に共に笑いあった仲なのに…。 あんなに楽しそうに笑っていたのに。 いきなり表情を崩されたら、こちらだってリズムが狂ってしまう。 俺と颯ちゃんの、懇願の眼差しが彼に向けられた今。 彼はようやく胸の内を明かした。 前へ |次へ |
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