《MUMEI》

『あ…の…』
どうしょう…
途方に暮れていた。


『花音?どしたの』
不意に社さんの声が
した。


『ちえっ邪魔が入っ
たな。またな、ニセ
モノ』

耳に囁いて如月は
去って行った。


『今の、如月 建だ
よね?
何かあったの、彼と
…』


『いえ…挨拶をし
てただけです。』


い、言えない…
速攻バレたなんて
情けなさ過ぎる。
なんとか自力で解決
しなきゃ…


アイツに頭を下げる
しかないかな?
連ドラ中ずっと顔合
わせなきゃいけない
訳だし…口止めしな
いとな。

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