《MUMEI》

「お手伝い? 何で?」

「ぁ──それは──」

「もぉ‥そんな人のお手伝いする事ないじゃない」

「ですが──」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「──‥おい、紅茶まだなのかよ」

「ぅあっ‥スイマセン今持って行きますっ」





何か、

いつもより忙しい──

っていうか、

賑やかな気がする。





「──よいっ、しょ‥」





6人分のティーカップ運ぶのってキツっ‥。





「──?」

「ここは私にお任せ下さい」

「ぇ、惷さん──」

「お構いなく」

「──ぁ──」





やっぱり執事って凄い──。





私とは、

大違い。

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