《MUMEI》

「ふぅっ‥」





学校に着いた。





「──あれ、眞野っち?」

「ええ天気やなぁ思てな。──?」

「グラウンド──走ってもいいですか、ホームルームまでには今日行きますから──」

「構へんけど──疲れてへんか?」

「大丈夫です」





ここまでノンストップで走って来たのに、

全然疲れていない。





でもたぶん‥

独りだったらかなり疲れてただろうな。





「──碧依」

「?」

「一緒に走ってええか?」

「ぇ」

「お前と走るんは楽しいからな──」

「ぁ‥はいっ、是非お願いしますっ」

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