《MUMEI》

「───────」

「せやからな、心配せんでええねん」

「──私──‥」

「?」

「私、眞野っちみたいになりたいんです」

「オレ‥?」

「──はい」

「オレよりええ奴は山程おるで?」

「──眞野っちしかいないですよ」

「そか?」





オレはただ──‥。





「また放課後──走りますね、私」

「ほな──また一緒に走ったるな」

「ぇ、大丈夫なんですか? 教務室でする事とか──」

「構へんて、オレもええ運動になるし」





それに‥

お前を独りで走らせたないねん。





お前は、

オレが守るて決めたんやから。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫