《MUMEI》
明日に備えて
自室に戻り、荷物を置く。
「疲れた・・・」
大きく息を吐く。
「明日は・・・琴と一緒に騎士団に行って・・かなぁ?」
独り言を呟きながらテレパスを送る。
「テレパス 琴、返信が遅くなってごめん。色々あって・・。で本題なんだけど、明日暇なら一緒に守護騎士団の詰め所に行かない?」
テレパスを送り、ベットに座る。と・・すぐに返信が来た。
「テレパス 色々ねぇ〜・・と言うかなんで騎士団詰め所なんて行くんだ?」
「テレパス 今日も行ってたんだけど、騎士団長の彩詩って人が剣術とかを教えてくれるって言ってくれて、良かったら友達も一緒に、って言われたから」
素早く返信する。
「テレパス ・・・良く解らんぞ!!なんでいきなり騎士団長なんかと知り合いになってるんだよ?」
「テレパス えっと色々あって・・その辺は省略。で、結局どうなんだ?」
説明しようかと思ったが、長くなりそうなので省略。明日会った時にでも話せばいいかと納得する。
「テレパス 予定はとくに無いからな。問題なく行ける。」
「テレパス わかった。じゃそういう事で。明日の朝にでもテレパス送るよ。」
「テレパス あいよ。PS、想花とボンカーが心配してたぞ〜そっちにもテレパス送っておけよ。」
「テレパス 了解、おやすみ〜」
起きてるかなぁ?としばらく悩んだが、とりあえず二人にも送っておく。ボンカーからは返事が無かったが、想花からは返信しなかったことに対して小言を頂いた。
「明日も、何か大変そうだなぁ・・」
想花からのテレパスを読み、一人苦笑する。
「テレパス 本当?騎士団長様と会えるの??それってすごいじゃん!!絶対行く!!」
狩月の前のウィンドウにはそう文字が躍っていた。
そうだ、と思いつき、リースとハンディングにもテレパスを送る。
「テレパス 明日、もし暇ならテレパスで返信を。」
「これでよしっと。」
そう呟くと、ベットに横になる。魔力を散々使ったからだろうか・・全身が疲れ切っている。
「明日、動けるかなぁ・・」
ぼんやりと呟くと、そのまま眠りに落ちていった。

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