《MUMEI》

「──ふぁ──‥あれ、お兄様ぁ‥?」

「お目覚めのようですね──お嬢様」

「惷、お兄様は?」

「──三門様は──」

「‥やっと起きたか抱き付き魔」

「お兄様っ♪」

「‥だから抱き付こうとすんの止めろっつの‥」

「あ〜もぉっ、よけちゃダメお兄様ぁ」

「‥うるせぇ、条件反射だ」

「〜〜〜〜〜〜‥」

「お嬢様、そろそろおいとま致しませんか?」

「え〜? まだお兄様と──」

「あまり遅くなりますと──お父様が心配なされます」

「‥分かったわよ、今日は帰るわ」





苺ちゃんは渋々頷いた。





「じゃあお兄様、また遊びに来るわねっ♪」

「‥2度と来んな抱き付き魔」

「ぁ‥鳳君‥」





それはちょっと──

ていうか苺ちゃん聞いてないか‥。





「ぉ‥お気を付けてー♪」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫