《MUMEI》 「──ふぁ──‥あれ、お兄様ぁ‥?」 「お目覚めのようですね──お嬢様」 「惷、お兄様は?」 「──三門様は──」 「‥やっと起きたか抱き付き魔」 「お兄様っ♪」 「‥だから抱き付こうとすんの止めろっつの‥」 「あ〜もぉっ、よけちゃダメお兄様ぁ」 「‥うるせぇ、条件反射だ」 「〜〜〜〜〜〜‥」 「お嬢様、そろそろおいとま致しませんか?」 「え〜? まだお兄様と──」 「あまり遅くなりますと──お父様が心配なされます」 「‥分かったわよ、今日は帰るわ」 苺ちゃんは渋々頷いた。 「じゃあお兄様、また遊びに来るわねっ♪」 「‥2度と来んな抱き付き魔」 「ぁ‥鳳君‥」 それはちょっと── ていうか苺ちゃん聞いてないか‥。 「ぉ‥お気を付けてー♪」 前へ |次へ |
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