《MUMEI》 バスの中「お前貧乏じゃなかったんだな!」 「別に、普通だし」 『葉月さんがした事だし』 いくらそう説明しても、守のテンションは朝から高かった。 守曰く 『当たり前のように特別待遇受け入れてるなんてあり得ない』…らしい。 「でも…真司だって、俺と同じ反応すると思うけど」 真司は、俺達の後ろの席で 別のグループの女子の隣で寝ていた。 ちなみに、今日のバスの席順は 俺と守が隣同士で、通路を挟んで志貴と拓磨が並び 後ろの真司と、通路を挟んで瀬川と渡辺が並んでいた。 昨日、あれから拓磨は必死に志貴を説得して、隣を確保したらしい。 「祐也、大丈夫?」 「う、うん」 ちなみに …俺と志貴が通路側にいる事が絶対条件だったらしい。 「なら、いいけど」 志貴が笑った時、バスが止まった。 昨日は、学年全体が同じコースだったが、今日は、クラス毎でコースが違う。 俺達のクラスは、まず最初に、クラス全員で市場を見学・買い物した後は、ホテルに着くまで完全にグループ毎の自由行動になっていた。 だから、バスに乗るのは、拓磨が志貴の隣にいたのは、今だけだった。 前へ |次へ |
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