《MUMEI》

猪俣は息を深く吸い、鋼鉄の精神で荒ぶる感情を押さえた。



そしてブルブルと震える猪俣の唇が、"松の字"を静かに威す…。



『お前…その声しっかり覚えたぞ…


…絶対に逃さんぞ…


…地の果て迄も追って、必ず八ッ裂きにしてやる…』




"松の字"からの返事は無かった…。




…というより返事をする間も無かった。




猪俣の握る携帯電話は、凄まじい握力で圧壊していた…。



゚・:*:.。*。.:*:・゚*゚・:*:.。*。.:

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫