《MUMEI》

―――――――――


「なんかお疲れ様。自業自得とはいえ大変だったわねぇ〜。見てる方は面白かったけど♪」

「そんな他人事みたいに…って他人事か。はぁ…」

「ついでにいいもの見られたし♪ね、陸くん?」

「いや、あの、ちょっ…あうぅ。」

そう言って顔を真っ赤にするボク。はぁ…もうボクお嫁に…じゃなくて、お婿に行けない…

「大丈夫!陸は一生あたしのものよ!」

…うれしいはずなのに、このかすかな恐怖はなんだろう?

「たまにはアタシにも分けてね♪」

「「それはだめ!」」

おっ、珍しく海と空くんがハモった。…あ、お互いちょっと不機嫌そう。

「ちぇっ、いけずぅ…。まぁとにかく、面白い3人組でしょ♪これが地球トリオよ。」

「へぇ…話に聞く通り、とても面白い子たちですね。」

そういえば後ろの2人が怜さんの言ってた人かな。今喋った人は頭良さそうだなー…いろんな意味でメガネ似合ってるや。あ、その中指でメガネ吊り上げる仕草とかピッタリ。

「はっ、ただのバカにしか見えねーなぁ。」

この人見た目通りだなぁ。ちょっと怖いな…あんまり逆らわないようにし…

「なに!?あたしをばかにしたなぁ!?」

あ…早速海が逆らったよ。

「あん?病院でマッパになるなんてバカにしかできねぇよ。」

「バカじゃないもん!陸への行き過ぎた愛だもん!!」

…言ってる意味わかってんのかなぁ?いや、わかってたら裸になんかなんないか。あ、ほら怖い人がさらに怖くなった…。もう…先が思いやられるなぁ…。

「ほら2人とも落ち着いて!紹介するか「「うるさい!!」」…あ?」

ひゃぁぁ…!?怜さんにうるさいなんて言ったら…

「黙れっつってんのが聞こえねぇのかコラ?その口もう喋れないようにしてやってもいいんだ「「ご…ゴメンなさい…。」」…よろしい♪」

…今ボクらの中で怜さん最強説が証明された。この人に逆らったらきっとホントに殺される…。ボクと空くん、それにメガネの人は目を合わせると、何も言わず固い握手を交わした。

「あら、もう仲良くなったの?アタシ嬉しいわぁ♪」

…うん、もう何も言わないことにしよう。それがいい。

「それじゃ、やっとだけど紹介するわ。この2人があたしの仲間。これから空くんたちと一緒に戦っていく仲間よ。」

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