《MUMEI》

「ほらっ、ラン吹き消して♪」

「──ぁ‥ハイ」





まさか、

誕生日のお祝いしてもらえるなんて思ってなかった。





昨日からみんなが変だったのって‥

今日が私の誕生日‥

だから?




「───────」





そっか‥。





今日部屋に閉じ込めたのも‥

居間の飾り付けとかする為だったんだ。





「ラン? ほらっ、ケーキ食べようよ♪」

「──スイマセンでしたぁっ」

「ラン‥?」

「私っ、その‥あの‥、な‥何も知らなくて、だから‥‥‥スイマセンでしたっ」

「──あれ? 何でランが謝るの?」

「ぇ、だって──‥」

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