|
《MUMEI》 ロザリオの約束『ケイン…』 『ん、何だ？』 『これから、僕を どうするの？』 一番聞きたくて、で も聞くのが怖かった 事を尋ねた。 『俺の母国へ連れて 行く。』 『え？』 『俺の母国は、ここ から遥か南の砂漠の 国だ。そこでお前と 静かに暮らす』 『この国を出る？』 『ああ、そうだ』 『僕は…行けない』 『何故？』 『それが約束だから』 『何の？誰との？』 ケインの顔が険しく なった。 『……』 無言で俯くジェルマ グイッ！ 『言え！誰と約束し たんだ？ジェルマ』 顎を掴み顔を上げさ せる。 『名も知らぬ人』 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |